眼精疲労

眼精疲労

眼精疲労は、目の疲労が慢性化し、頭痛や吐き気などを伴うようになる疾患です。

最近では、心身症の疾患の中でも眼精疲労を持つ人は多いと思います。

眼精疲労が起きる原因は、角膜の内側にある水晶体の働きを調節する「毛様体筋」という筋肉の疲労です。

人がものを見る時に、その焦点を合わせてくれるのは「水晶体」と呼ばれる部位です。

そして、水晶体を支える筋肉を「毛様体筋」といいますが、特に近くを見る時に、水晶体はピントを合わせるエネルギーを使い、毛様体筋を酷使します。

一方、人は遠くを見る時、例えば自然の光景や街並みを見る時、あまり焦点を合わせようとしません。

その際には毛様体筋の緊張が緩み、目の疲れを取ってくれます。

目が疲れたら遠くを見るといいと言われているのは、こうした理由があるからです。

目が一過性の疲労状態、いわゆる「眼疲労」に陥っているだけなら、遠くを見るだけで随分疲れが取れるでしょう。

しかし、最近では、尋常ではないほど目の疲労を蓄積している人が増えています。

デスクワークのほかにも、ゲームやテレビなどで目に緊張感を与え続け、目の疲労がほかのところにも広がっていっているのです。

目からの情報は全て脳で処理されます。

つまり、脳も常に稼働を続けているわけです。

私たちは物を見ることで、知らず知らずに脳と目に過剰なストレスを与えているので、眼精疲労は侮れない重大なストレスサインです。