ストレスコーピング -2-

ストレスコーピング -2-

ストレスコーピングには、種々のことが含まれます。

前述ではストレスコーピングを大別しましたが、「誰かに話を聞いてもらう」「カラオケで歌う」ということ、それぞれがストレスコーピングになっています。

つまり、ストレス対処というのは、案外簡単にできる事柄も含んでいるのです。

そこから本格的なストレス軽減に到達するために、私たちは複数のストレスコーピングを組み合わせなくてはなりません。

図では、ストレスに関わる事柄とストレスを関連付けています。

その中で、注意しなければならないことがあります。

1. 状況や出来事

これらはストレッサーになっています。
これらを自分で変えることは不可能です。

2. 感情や身体症状

これらも、ストレスによって自然に生じるものであり、自分でコントロールできるものではありません。

3. 認知と行動

物事の受け止め方、例えば仕事がうまくいかないことを考える時、「何でうまくいかないのだろう」とマイナスに考えているだけでは何も解決しません。

「この仕事の失敗はこういうことをもたらした」などと物事の受け止め方はいくらでも変えることができます。

それによって、どのように行動することが望ましいかも自分で考え、選択することができます。

ストレスコーピングで最も大切なのは、「認知」と「行動」の質をどれだけ変えることができるか、なのです。