精神疾患を長く患っていた私自身の体験を振り返りながら、ストレスの実態やストレスを抱える原因、
更にどんなストレス解決法があるのかなどをまとめています。
音楽にリラクゼーション効果があることは、広く知られていることです。
「ヒーリング音楽」「アルファ波音楽」など聞いたことがある方も多いでしょう。
そして音楽に癒しの効果があるだけでなく、ストレスを発散して健全な社会生活を営めるようになること、また認知症の治療に大きく貢献することも、複数の統計結果からわかっています。
これら音楽の持つ力を応用した「音楽療法」というものも確立されています。
音楽が持つ力は、癒し効果だけではありません。
人が遅いテンポの曲を聞くと、コルチゾールが減少し、副交感神経から「アセチルコリン」(血管拡張、心拍数の低下に作用するホルモン)が分泌され、さらにエンドルフィンが分泌されます。
これらの物質により、人は音楽によって心を癒すことができます。
しかし、スローとは真逆の、速く激しいテンポの音楽が人の心を乱すかというと、そうではありません。
人がテンポの速い音楽を聞くと、神経が興奮し、ドーパミンやノルアドレナリンが分泌されます。
これらは、いわゆる「快感神経」と呼ばれる物質です。
つまり、速い音楽には私たちの心に快楽をもたらす作用があるのです。
勿論、気持ちを落ち着けたい時に激しい音楽を聞いたり、逆にテンションを上げたい時に落ち着いた音楽を聞くと、かえってストレスが溜まるでしょう。
しかし、音楽の効能を正しく理解して選曲すれば、音楽はストレス解消の大きな味方になります。