アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は、アレルギーにより黒みを帯びた乾燥肌になり、そこに痒みなどを伴う過敏症の一つです。

この皮膚炎はアレルギーですから、アレルゲンによってその症状は強まります。

数あるアレルギー疾患の中でも特にアトピーになりやすい人には、遺伝的要因がからんでいることが多いようです。

例えば、両親共にアレルギーだと50%の確率でその子どもにアレルギー体質が遺伝し、両親のうち片方がアレルギーだと、30%の確率で子どもにアレルギーが遺伝します。

つまり、親がアレルギー体質であると子どももアトピーになりやすいのです。

症状の出方は、子どもと大人では差があります。

子どもは首や四肢に紅斑や凸凹の発疹が出ることが多く、大人では顔や首を含む全身にその症状が見られます。

大人の場合だと、強い痒みを伴うことが大変多く、そこを掻いてしまうことで炎症が広がり、症状が悪化します。

大人と子どもでは、アトピーになる原因(遺伝的なもの以外)もまた違います。

子どもの場合はアレルゲンを含む食べ物により発症しますが、大人の場合、環境的要因、ストレスなどがアトピー要因になることが多いのです。

また、アトピーは網膜剥離や白内障などの合併症を発症することもあるので、注意が必要です。

親がアトピーで、アレルゲンへの接触が多く、その上ストレスがかかった状態が続くとアトピー性皮膚炎になる可能性がより高くなります。