精神疾患を長く患っていた私自身の体験を振り返りながら、ストレスの実態やストレスを抱える原因、
更にどんなストレス解決法があるのかなどをまとめています。
セロトニンは通称「幸せホルモン」といわれ、ストレス源となる物質と対極にあるもののように思われます。
実際に最近のストレス研究について更に分析してみると、セロトニンとストレスには、密接な関わりがあることがわかってきました。
簡潔に言うと、
1. セロトニン分泌が抑制されると、ストレスを感じやすくなる
2. ストレスに影響され、セロトニン分泌が抑制される
という相互作用があるのです。
ですから、私たちはストレスをかけずにセロトニン分泌量を一定量保たなければならず、またセロトニンを増やすことでストレスに対する耐久性を獲得しなければなりません。
セロトニンは、生体リズム全般、神経内分泌、睡眠や体温調節などで重要な役割を担うホルモンです。
そしてその働きは、運動をすること、太陽の光を浴びること、そしてグルーミング(コミュニケーション)で活性化されます。
現代人は運動不足で、夜型の生活をすることが多く、また核家族化や個人主義的になることで、セロトニン不足を招いています。
そして、セロトニンが不足することで、ストレスへの耐久性のなさを招いているのです。
セロトニンが分泌されないと体内のバランスが崩れ、睡眠不足になり、体温調節もできなくなることから、身体疾患を引き起こしやすくなります。
ですから、私たちの生活でストレスを溜めないためには規則正しい生活をし、人との触れ合いを大切にしなければならないのです。