PTSD(心的外傷後ストレス障害)

PTSD(心的外傷後ストレス障害)

PTSDは、自分ではコントロールできないような大きく衝撃的な出来事により、諸々のストレス障害を引き起こす疾患です。

そして、そのストレスは防ぎようのないことが殆どで、人によっては一生その症状は残ります。

PTSDを引き起こす原因は大きく4つにわけることができます。

1. 戦闘的ストレス(戦争体験した人たちに起こるPTSD)
2. 性的・家庭内暴力
3. 事件に巻き込まれる
4. 天災の被害

これら全ては、自分が死の瀬戸際に立たされたという強い経験に結びつきます。

それほど強烈な経験を受けると、脳が自分に起こった出来事を処理しきれなくなり、脳の消化不良のような状態が断続的に続くのです。

仕事疲れや人間関係の疲れは、自分で何とかすることが可能です。

しかし、PTSD症状を持つ人の殆どは自分では防ぎようのない出来事に遭遇しています。

そして、生命を左右するほどの体験ですから、私たちが考えるストレスのレベルをはるかに超えています。

PTSDの症状として主に挙げられるのは、

1. 過覚醒
2. トラウマ体験の元となった場所や物事に近づくことの回避
3. フラッシュバック

の3点です。

心は常にストレス体験に縛られています。

そして、心身共に弱り、ほかの疾患も併発しやすくなります。

この疾患は、生死をさまようような体験のない人には該当しませんが、ストレスが起こす疾患の代表であることは間違いありません。